星空情報(4月) | 【春の星座を探してみよう】 春の星座を探す手掛かりは柄杓形の北斗七星です。 柄の部分をそのまま伸ばすとうしかい座の1等星ア ルクトゥールスが、さらに伸ばすとおとめ座の1等 星スピカが見つかります。その西側にはしし座の2 等星デネボラがあり、これらを結ぶと春の大三角と なります。手掛かりとなった北斗七星はおおぐま座 のしっぽの部分に当たります。少し暖かくなってき た夜、空を眺めてみてください。 |
星空情報(3月) | 【ISS国際宇宙ステーションを見上げてみよう】 |
星空情報(2月) | 【オリオン座の三つ星に注目】 |
星空情報(1月) | 【地球に一番近い星 太陽を見よう】 |
星空情報(12月) | 【たくさん見られるでしょう ふたご座流星群】 |
星空情報(11月) | ★【今月が見頃となります 木星】 午後6時を過ぎた頃、東の空にひときわ明るい星 が目立つようになってきました。縞模様でよく知ら れる木星です。今月の3日に衝を迎えました。 「衝」とは、地球から見てその天体が太陽のちょ うど反対側に来ることを言います。つまり地球に一番近くに位置することになります。そのため見かけの大きさが大きいこと、明るく見えること、長い時間見ることができる等、天体を観望するには最適の状態となります。 条件が良ければ表面の赤褐色と白っぽい縞模様や、 350年以上消えずに見えている地球2~3個分もある巨大な渦巻き模様の「大赤(だいせき)班(はん)」、毎日位置を変えるガリレオ衛星も確認できます。 天文館では「木星や土星を見よう」「木星や土星を写真に撮ろう」というイベントを実施します。土星も見られます。木星と一緒に本物の姿を天文館でお楽しみください。 |
星空情報(10月) | ★【知っていますか?カシオペヤ座】 夕方暗くなるのが早くなってくるこの季節、夜 7時頃、北東の空にWを縦に置いたような星の集まりを探すことができます。カシオペヤ座です。周りにあまり明るい星がないので比較的探しやすい星座です。この星座はその見え方から「山形星」や「錨星(いかりぼし)」等とも呼ばれています。カシオペヤ座は1年中北の空に見える周極星ですが、特にこの季節は見つけやすい位置にあり、さらにこの星座を手掛かりに北極星を探し出せることでよく知られています。 今から約450年前の1572年、このカシオペヤ座で超新星爆発が起こり、肉眼でも確認できるほど明るくなったそうです。この現象をデンマークの天文学者ティコ・プラーエが詳しく観測し記録に残しました。「ティコの超新星」と呼ばれ、当時の天文学を大きく前進させるきっかけとなりました。 |
星空情報(9月) | ★【いよいよ土星が見頃を迎えます】 夕方7時頃、東の空に明るい星が目立つようになってきました。環のある天体として人気の高い土星です。先月の27日に衝(しょう)を迎えたばかりで す。衝とは、天体が地球から見て太陽のちょうど反対側に来た時を指します。そのため、その頃の天体は地球との距離が近くなり、明るく、見かけの大きさも大きくなります。土星も0.4等と明るく、夕方 から明け方まで一晩中楽しむことができます。 さて、土星といえば見事な環が見られることで有名ですが、その環が次第に細くなってきています。原因は土星の傾きにあります。土星は少し傾いて公転しているため普段は環が見えますが、真横から見るときには薄い環がほとんど見えなくなってしまいます。今年の土星はまだ環を確認することができますが、2年後の2025年には“環が消えた”というときがありそうです。 天文館では、土星の観望は12月まで可能です。ぜひ天文館の望遠鏡で環の姿をご確認ください。 |
星空情報(8月) | ★【8月31日は特別な満月です】 月の満ち欠けは約29.5日の周期。そのためほぼ1か月に1回は満月を見ることができます。しかし今月はちょっと違います。何と、今月は満月が2回あります。2日と31日です。 2度目の満月を“ブルームーン”と言います。さらに今月2度目の満月は“スーパームーン”と言い、一年のうち地球に最も近い満月でもあります。 月は地球の周りを回っていますが、正しく円を描いているのではなく、少し楕円軌道をしています。そのため、満月の大きさはその時々の地球からの距離によって異なります。今年一番遠い満月は2月6日の満月でした。 距離の違いは見かけの大きさや明るさの違いを生みます。2月の満月と今月31日の満月を比較してみると、31日は直径が1.14倍大きく、明るさは1.3倍も明るくなります。 次のブルームーンは2026年5月31日まで待たなければなりません。ぜひ天文館で今月の特別な満月をお楽しみください。 |
星空情報(7月) | ★【遠くにある巨星 デネブ(はくちょう座)】 この時季、午後8時頃東の空に大きな三角形を形 づくる星が見られます。夏の大三角です。三角形を 構成するのは「ベガ」「アルタイル」「デネブ」で、 3つとも1等星です。写真を見ると上部左寄りにあ るのがベガ、右下がアルタイル、左下がデネブです。 3つとも同 じように明るく目立ちますが、太陽系からの距離を比べると、ベガ25光年、アルタイル17光年、デネブは何と3200光年と、飛びぬけて遠いところにあります。(2023年 天文年鑑より) これほど遠いところにあるのに他の1等星と同じ ように明るく見えるということは、それだけデネブが大きくて明るいということです。仮に他の星と同じくらいの距離にあったとすると、昼間でもはっきりと見えるくらいに明るいそうです。さらに、デネブが1日で放出するエネルギーは、太陽が140年かけて放出する量に等しいとも言われています。 天文館では夏の星座観望会を実施しこれらの星を観望します。ぜひおいでください。 |
星空情報(6月) | ★【ヘルクレス座の星の大集団 M13】 5月下旬から6 月にかけ日没後の東の空に昇ってくる星座に「ヘルクレス座」という星座があります。ヘルクレスは神話では、人食いライオンや怪物ヒラを退治した英雄です。そのヘルクレス座にある M13は、50万個もの星がボールのような形に集まっていることから球状星団と言います。 天文館の大きな望遠鏡をこの天体に向けると、ま ず白っぽい光の粒の集まりがぼんやりと浮かび上がります。しばらく目を凝らしていると、ぽつぽつとしたまばらな粒が、中心に行くに従い密集していき、やがて白い光の塊となります。さらに目を凝らすと、オレンジや青の光も見えてきます。M13はこの時季の代表格です。 |
星空情報(5月) |
★【春の星座 まず北斗七星を探そう】 夜8時頃、北東の空に「北斗七星」が目立つようになりました。ひしゃくの形に似ているので“ひしゃく星”と呼ばれることもあります。四角い升の部分と、取っ手の柄の部分とから成り、升の端の2つの星を結ぶ直 線を5倍伸ばすと北極星にたどり着きます。 一方、柄の部分をカーブを描きながら伸ばしていくと、オレンジ色に輝く星にたどり着きます。牛飼い座の1等星「アークトゥルス」です。さらに伸ばすと青白い1等星、おとめ座の「スピカ」にたどり着きます。このカーブを「春の大曲線」と言い、春の星座を探す手掛かりとなります。 天文館では春の星座観望会を実施します。アークトゥルスやスピカの他に、色の違う2重星や数十万個の星が集まる球状星団(M3)等をご覧いただきます。どうぞお気軽にお出で下さい。 |