観望情報

2012

2013.3.1

基本情報
【月の見やすい時期】3月15日~23日
【星の見やすい時期】3月 1日~14日
【木星】観望に最適。4月まで見えます。
【土星】観望できず。4月中旬から見えてきます。

パンスターズ彗星が見える
【大きく広がる尾を見る。】
3月10日~13日。地平線低い位置で見つけづらいが、大きな尾が出るのはこの期間であろうと思われる。
【双眼鏡できれいな彗星の姿を見る】
3月14日~28日。月が出て明かりで彗星の淡い尾は見づらくなります。地上からの高さは若干高くなり彗星自体は見つけやすくなると思われる。
【望遠鏡で彗星を見る】
3月28日~4月末。双眼鏡でも見えるが、望遠鏡を使うともっとはっきりした彗星の様子が見えるようになる。 パンスターズ彗星の予報については国立天文台の HPをご覧ください。こちら。
65cm望遠鏡でパンスターズ彗星は見えません。 ドームから見ると、彗星が見える高度が低いことと、5月以降高度が高くなってきても北西から北東は杉林があり見ることができません。

木星
今シーズンの木星の見る時期としては3月が一番良いでしょう。春になると、上空の偏西風が弱くなり、木星が揺らがずきれいに見えます。4月の方が風は弱いのですが、西の空低い位置になり薄雲などで見づらくなります。一度、65cm望遠鏡でも木星を見てはいかがでしょうか 。

2013.2.1

基本情報
【月の見やすい時期】2月14日~22日
【星の見やすい時期】2月 1日~13日
【木星】観望に最適。4月まで見えます。

パンスターズ彗星が見える
パンスターズ彗星が3月10日に近日点を迎えます。肉眼でもはっきり分かる明るい彗星が日本で見えるのは、ヘール・ボップ彗星以来15年ぶりです。 3月9日ころから15日ころまで日没後20,30分から見えてきて、1時間半たつと沈んで見えなくなってしまいます。西の空低い位置に10度以上の大きな尾をもった彗星が見えるかもしれません。双眼鏡や望遠鏡を使えば、5月末までは見えます。彗星の明るさや尾の大きさは予想が大変難しく、期待を裏切るかもしれませんが楽しみにしてください。 天文館で行う観望会はイベント情報を見てください。。

2013.1.1

2013年の天文現象
2013年はなかなか見れない天文現象があります。彗星(ほうき星)です。彗星は毎年いろいろなものがきますが、望遠鏡を使わないと見えなかったり望遠鏡を使っても尾が分からなかったりして一般の人が見ても「何これ」となってしまうので、話題にはなりませんが2013年は肉眼でもはっきり分かる彗星を見ることができます。それも2つです。1つは3月10日ころに夕方の空、もう1つは11月末頃に明け方の空に見えます。彗星は水ものと言われ、実際に来てみないと明るさがどうなるかは分かりませんが期待は多いにできます。観望会も実施しようと思いますのでご期待ください。

木星が条件よく観望できます。
1月は暗くなると南東の空に木星が見えています。冬本番であり、望遠鏡で見るとまだまだ風の影響で揺らいではっきりは見えませんが縞模様や4大衛星は見ることができるので一度ご覧になってください。

オリオン座がきれいに見えています。
夜8時には南東の空にきれいにオリオン座が見えています。空高くに見えるオリオン座はすごくきれいではないでしょうか。オリオン座の中にあるM42(オリオン大星雲)も高い位置にあるときがきれいに見えるので、1月は月明かりもない2日から14日が見ごろでしょう。また20:30の回がいいと思います。

2012.12.1

木星が条件よく観望できます。
12月は暗くなるともう東の空に木星が見えます。 18:00の回でも65cm望遠鏡で木星の観望が可能です。20:30の回では空の高い位置に上がってきており条件よく観望することができます。 しかし、12月、1月は北風が強く、望遠鏡で見た木星は、揺らいでハッキリ見えない時が多くなります。風が強くない時に見るときれいな縞模様をはっきりと見ることができます。

オリオン座が見えてきました。
小さい子でも知っているオリオン座がいよいよ見えてきました。12月初でも20:00には、東の空にオリオン座の特徴的な7つの星の並びが見えてきます。オリオン座は昇る姿、南の空を移動する姿、沈む姿、どれをとってもきれいです。4月末までいろいろなオリオン座の姿を楽しんでください。

冬は星がきれいなの?
冬は星がきれいですよね。としばしば質問されます。正解は○です。しかし、理由は分からない人が多いですね。2つの理由があります。1つ目の理由は、明るい星が多いからです。1等星以上の星が冬は7つあります(他の季節は1つから4つ)。また、2等星も他の季節より多くあります。明るい星が多くあるのですから、にぎやかに見えます。もう1つの理由は、空気が澄みきっていて光を遮るものがないからです。湿気があると水蒸気が邪魔をして星の光を地上まで届かなくしてしまいます。 冬は乾燥していて透明度が良いため、暗い星の光まで地上に届くのです。

2012.11.1

木星:本格的な観望シーズン
木星の本格的な観望シーズンになってきました。木星や土星が見えてくると皆さん早く見たくて地上から昇ってくると望遠鏡を向けてしまいますが、できれば、真上に近い位置にあるときに見るのが一番きれいに見えます。ですから、11月は第6回よりも第8回にご覧になったほうがきれいな縞模様が見えるでしょう。天候にも左右されますので一概には言えませんが。

北十字(はくちょう座の十字架)
季節は逆戻りしますが、今の時期にしか見えないものをご紹介します。はくちょう座はご存知ですね。はくちょう座は白鳥が羽を広げて飛んでいる姿ですがこれを十字架に見立てて北十字と呼んでいます。はくちょう座が沈むこの時期は白鳥がくちばしを地面に突き刺しているようにみえます。十字架がきれいに地面に立っているかのように見えます。一度ご覧になってはいかがでしょうか。

カシオペア座のMの字
カシオペア座を見つけるときMの字とかWの字とか説明します。Wのように見えることは実際ありません。Wになる時は北極星の下にあり、栃木県では地面より下になり見えないからです。Mになるのは11月12月頃です。11月は21時頃になると真上近く(北極星の上)にMの字がきれいに見えています。きれいなMの字のカシオペア座を一度ご覧になってください 。

2012.10.1

木星が見えてきました。
9月は主な惑星が見えない月でしたが、10月の後半には午後9時頃には東の空に木星が見えます。 木星は非常に明るく、UFOじゃないかと天文施設等に電話が来るくらいです。今年はどんな姿を見せてくれるのか楽しみです。木星は、縞模様とガリレオ衛星と呼ばれる4つの衛星が観望のポイントです。特にガリレオ衛星の4つの衛星は1時間程度で位置が変わるのが分かるときもあります。星が動いているのを確認できる数少ない現象です。

十三夜 (10月27日)
9月30日の十五夜(中秋の名月は)見ましたか。 日本では昔から十五夜を見た人は次の月の十三夜も見ないと「片月見」と言われ嫌われています。十五夜はサトイモなどを供えることが多く、十三夜は栗や豆を神棚などに供えるそうです。10月27日が十三夜です。十三夜の月もきれいですので一度ご覧になってはいかがでしょうか。

10月には流星群が2つ
10月には2つの流星群があります。三大流星群と言われる多くの流れ星が流れる流星群ではありませんが、突発的に多くの流れ星が流れることがあります。10月8日にはりゅう座流星群、10月21日にはオリオン座流星群があります。夜空を眺める機会があれば見てみてください。 。

2012.9.1

天の川を見てみよう
今日の一枚でも書きましたが、9月、10月は夏の大三角付近の天の川を見るにはちょうどよい季節です。9月、10月は天の川は西の空で見えるようになり、9月は7日~18日、10月は6日~17日が月明かりもなく天の川はきれいに見えるでしょう。

中秋の名月(9月30日)
中秋の名月は七夕と同じように旧暦(月に合わせた暦)で旧暦の8月15日(満月)になります。旧暦は月に合わせた暦で15日はからなず満月になります。8月15日は8回目の満月の日ということですね。毎年日付が変わりますが、今年は9月30日になります。秋の穀物の豊作を感謝する行事です。団子とススキを部屋に飾り窓から満月を見るのもいいのではないでしょうか。(団子はスーパーで、ススキは花屋で買ってもよいと思います。)

9月は惑星が見えず。
金星、火星、木星、土星のどれも見ることができません。どれも見えない月はあまりありません 。

2012.8.1

土星が見納め
日が沈むと西の空に見えてきます。今年は見納めになり、65cm望遠鏡では8月中頃まで見ることができます。来年は、4月中頃から9月末まで見ることができます 。

火星が見納め
火星は今 地球から遠ざかり、65cm望遠鏡で見ても 小さくしか見えません。肉眼で見ると赤に近い色ですが望遠鏡で見るときれいなオレンジ色に見えます。 次に火星が見えるのは2014年4月です 。

スピカ、土星、火星、月が並ぶ
今年はスピカのそばに土星がありますが、8月14日に火星が近づいてきます。スピカと土星の間に火星が入り込み一直線に並びます。暗くなってすぐ西の空低い位置で見ることができます。
また、8月21日、 22日は近くに月も並び夕方の西の空に明るい星が にぎやかに輝いています。

2012.7.1

土星が観望好機
日が沈むと南西の空に見えてきます。同じくらいの星が上下2つ並んで見えもう1つはスピカです。土星が上でスピカが下です。土星は65cm望遠鏡で見ると環がハッキリ見えて大きく迫力があります。 8月中頃までが見ごろなので見たことのない方は一度ご覧になってください。

火星が観望好機
観望好機と言っても今年3月以小接近した火星は今は地球から遠ざかり、65cm望遠鏡で見ても小さくしか見えません。しかし、肉眼で見た火星の色は赤に近い色に見え異質な色です。8月中頃まで観望が可能です。

土星と火星がスピカの側で接近
8月14日に土星と火星が再接近します。日没後1時間後には西の空の高さ20度程度のところに、明るい星が3つ並んでいます。上から土星、火星、スピカになります。土星が黄色、火星が赤色、スピカが白色できれいに並んでいます。2,3週間前から見ていると土星とスピカに火星が接近してきてその間に入り込んでいくのが分かります。

2012.6.1

金星の日面通過
5月に夕方に見えていた金星です。金星は地球を追い越していきますが、金星が地球を追い越す時に太陽-金星-地球が 一直線になり金星の日面通過(6月6日)が起こります。金環日食のように太陽を覆い尽くすことはありませんが、太陽の1/30の大きさの金星の影が太陽表面を動いていくのがわかります。日食と同じく太陽を見るのは危険ですので、観望会などに参加して見るようにしてください。

土星が観望好機
日が沈むと南の空に見えてきます。同じくらいの星が上下2つ並んで見え、もう1つはスピカです。土星が上でスピカが下です。65cm望遠鏡で見ると環がハッキリ見えて大きく迫力があります。

火星が観望好機
観望好機と言っても今年3月以小接近した火星は今は地球から遠ざかり、65cm望遠鏡で見ても小さくしか見えません。しかし、肉眼で見た火星の色は赤に近い色に見え異質な色です。8月初旬にかけて土星と火星が近づいていきます。

2012.5.1

金環日食
太陽-月-地球が一直線になると日食が起こります。地球と月の距離は変わるため見かけの大きさが変化します。月が大きく見える時に日食になると皆既日食、月が小さい時に日食になると金環日食になります。栃木県では、173年ぶりに金環日食が起こり次回金環日食が起こるのは374年後の2386年です。 6時20分ころ欠け始め、7時35分に金環日食になり、9時5分ころ丸い太陽に戻ります。
見逃さないように。 金環日食の詳細は国立天文台のHPをご覧ください。

宵の明星、金星
金星が夕方に見えるのも5月が最後です。20日ころには太陽に近くなり見つけるのは難しくなります。 この金星が地球を追い越す時に太陽-金星-地球が 一直線になり金星の日面通過(6月6日)が起こります。日食と同じく太陽を見るのは危険ですので、観望会などに参加して見るようにしてください。

観望シーズン 土星
日が沈むと南東の空に見えてきます。同じくらいの星が2つ並んで見え、もう1つはスピカです。

2012.4.1

宵の明星、金星
3月28日に地上からの高度が一番高くなった金星は4月中は高度を少しずつ下げていきます。明るさは4月が一番明るく、-4.5等級になります。

小接近の火星
日没後、南の空高く赤い星が輝いています。火星です。今年は小接近といって望遠鏡で覗いてもあまり大きく見えませんが、一度その赤い姿を望遠鏡で覗いてみてはいかがでしょうか。

観望シーズンに入った土星
4月1日には19時30分になると東の空から土星が昇ってきます。今年の土星は環が大きく傾き土星らしい姿で見えます。

6等級で見えるほうき星(ギャラッド彗星)
日没とともに、北斗七星の近くでギャラッド彗星が6等級で見えます。 4月前半は月明かりの影響でよく見えませんが10日ごろから夜半前は月明かりがなく条件がよくなります、23日以降また月明かりの影響で見えにくくなります。きれいなほうき星の形には見えませんので中級者以上の方にお勧めです。

   

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