観望情報

2013

2014.3.1

基本情報
【月の見やすい時期】3月 5日~13日
【星の見やすい時期】3月 1日~ 4日、 21日~31日
【水星】 3月は第1回から第3回に観望可能です。
【金星】 午前の部に観望可能です。
【木星】 観望に最適な時期。ほぼ真上で見えています。

木星が観望好機
3月は夜の観望時間帯に木星がほぼ真上にあり、今シーズンで一番の観望好機です。今シーズンの木星も4月末までが見ごろになるので、一度ご覧になってください。

北斗七星
春の星座と言えば北斗七星。と思うでしょうが、北斗七星は正式な星座ではありません。北斗七星は中国や日本で使われていたものです。現在の星座は、世界共通のものが決められていますが、北斗七星は選ばれなかったのですね。日本では今でも有名な名前です。

2014.2.1

基本情報
【月の見やすい時期】2月 3日~11日
【星の見やすい時期】2月 1日~ 2日、 19日~28日
【水星】 2月6日まで :午前、午後の部で観望可。 2月27日から :午前の部で観望可。
【金星】 午前の部に望遠鏡で観望できます。
【木星】 観望に最適な時期。ほぼ真上で見えています。

昼間に水星が観望できます。
2月初めは太陽の左側(夕方側)に見えていますが、2月末には、水星が地球と太陽の間を通り過ぎ太陽の右側(明け方)に見えるようになります。水星は太陽からあまり離れないので、肉眼で見ることは難しく、太陽から離れた時期の夕方太陽が沈んですぐか明け方太陽が昇る直前にしか見ることはできません。

昼間に金星が観望できます。
金星はいま太陽の右側にあり、明け方に宵の明星として見えています。昼間は金星を望遠鏡で観望できます。 2月15日までは三日月のような形の金星を見ることができます。

木星が観望好機
2月、3月は夜の観望時間帯に木星がほぼ真上にあり、今シーズンで一番の観望好機です。縞模様や木星の衛星(ガリレオ衛星)が、毎日違う場所に見え、星が動いているのを実感することができます。 タイミングがいいと、観望時間内でも衛星が動いているのを確認できる時があります。

2014.1.1

基本情報
【月の見やすい時期】 1月 5日~13日
【星の見やすい時期】 1月 1日~ 4日、 21日~31日
【水星】 1月24日~2月6日まで午前、午後の部に望遠鏡で観望できます。
【金星】 明け方の空に移ります。1月20日から午前の部に望遠鏡で観望できます。
【木星】 東の空、冬の星座の中にひと際明るく輝いています。

水星の観望が可能になりました。
2014年から水星の観望が可能になりました。これまで水星は太陽に近く望遠鏡が太陽方向に向くと危険ということから観望をしませんでしたが、太陽から離れている期間だけ観望できるようにしました。 最初の観望できる期間は、1月21日~2月6日の午前と午後の部です。 水星がどのように見えるか一度ご覧になってはいかがでしょうか。

昼間の金星が見えます。
12月に夕方に見えていた金星が地球を追い越して明け方の空に見えてきています。 1月21日から午前中の回で観望することができます。地球を追い越して遠ざかっていきます。 金星を望遠鏡で見て一番楽しいのは金星が地球に近づき追い越して遠ざかっていくときです。 金星がどのように見えるか一度ご覧になってはいかがでしょうか。

木星が観望好機
6:00の回から観望することができ木星を見るのにいい時期になって来ました。今年は縞模様が2本はっきり見え木星らしい姿を見せてくれています。先月も書きましたが惑星を見るのは上空の風が弱い、3月4月がよいのですが、1月、2月でもよく見えるときがあります。それは、うす雲がかかっているときです。冬らしいきれいに晴れた寄りではなく、うっすら雲がかかって星が見えないかなというくらいの天気のときで木星が見えているときは、揺らがない木星を見るチャンスです。

2013.12.1

基本情報
【月の見やすい時期】12月 5日~13日
【星の見やすい時期】11月 1日~ 4日、 21日~31日
【金星】 南西の空で高度が低くなります。12月下旬 には太陽に近づき見えなくなります。
【木星】 東の空、冬の星座の中にひと際明るく輝いています。

アイソン彗星が消滅
11月29日にアイソン彗星の消滅というショッキングな報道がなされました。 11月29日に太陽に一番近づいた際に太陽のエネルギーで消滅してしまいました。太陽観測衛星の画像で太陽に近づいているアイソン彗星を観測できます。この画像を見ると太陽通過後もアイソン彗星の存在は確認でき、分裂して小さくなったものが残っているのではないかと期待されましたが、11月30日現在ほぼ存在が確認できなくなりました。 今回のアイソン彗星は発見当初の予想の明るさより暗くなっていて、消滅するか、生き残るかの微妙な感じでした。結果は残念な方になってしまいましたが。 しかし、星も消滅することがあるんだと初めて知った方も多いのではないでしょうか。これも宇宙の神秘の1つなのではないでしょうか。

木星が見えてきました。
木星が見えるシーズンになってきました。12月初旬は20:30の回、12月末は16:00の回から観望できます。4月末まで見ることができます。惑星を見るのは3月、4月ころがよいのですが、見えるようになったらすぐに見たいというのが人情です。早く見てみたいという方は一度ご覧になってはいかがでしょうか。

2013.11.1 基本情報
【月の見やすい時期】11月 7日~15日
【星の見やすい時期】11月 1日~ 6日、 24日~30日
【金星】南西の空で少しづつ高度が高くなります。

今月も金星(宵の明星)が見えています。
やっと秋らしい天気で夕方きれいに晴れる日が多くなり金星もきれいに見えています。11月6日~8日は金星と月が並び夕方の赤い空にきれいに見えます。11月末に金星の高さは一番高く見えます。

アイソン彗星が見ごろ
いよいよアイソン彗星が近付いてきました。当初の予想ほど明るくならないようですが、十分明るい彗星です。11月中は一般の方は肉眼で見つけるのは難しいと思います。双眼鏡で見れば分かると思うので星を知っている人と見るといいでしょう。 アイソン彗星は太陽にぶつかるくらい近くを通ります。少しでも軌道が違っていたら太陽にぶつかっていたでしょう。このような彗星は太陽のエネルギーの影響を受け、太陽に近づいたあとにどのようになるか予想がつきません。「彗星全部が蒸発して消滅してしまう」、「壊れていくつもの彗星に分かれてしまう」、「壊れず肉眼でも見える見事な尾を見せてくれる」、「近づいてきたときと同様明るくならず去ってしまう」等々。太陽が近づいた後どのようになるか予想がつきません。 大きな尾が見えるのは2,3日程度です。テレビなどでも騒がれますから、大きくなった尾を見逃さないよう注意をしましょう。

2013.10.1

基本情報
【月の見やすい時期】10月 9日~17日
【星の見やすい時期】10月 1日~ 8日、 25日~31日
【金星】西の空低い位置を南に移動していきます。

*今月も金星(宵の明星)が見えています。
金星は8月から高度を変えずに低い位置を北から西に動いています。7月に見え始めたのは西北西でしたが10月は南西まで移動しました。10月初めは10°くらいの高度ですが少しづつ高度を上げ、12月1日に20°になり高度が一番高くなります。 また、夕方きれいに晴れる日も多くなってきて、金星がきれいに見える日が多くなってくるでしょう。

星座の見つけ方
みなさん、星座を見つけるのは大変だと思っていませんか。「一度覚えても場所が変わってしまう」「見え方が変わってしまう」これは、1日の星の動きや1年の星の動きで時間や季節により見える場所が変わってしまったり、見える方向により星座が回転し上下逆さになったりするからです。
見つけ方のポイントとして、
*分かりやすい星の並びを覚える(名前も)。 季節や時間が変わっても見つけられるようにする。
*その並びから他の明るい星を見つける(名前も)
*明るい星には、星座があるので明るい星と星座をセットで覚える。
注意)星座の形を覚えようと星を線で結ぼうとすると覚えられません。まずは明るい星の位置とその星の名前だけを覚えるようにしましょう。

2013.9.1

基本情報
【月の見やすい時期】9月 9日~17日
【星の見やすい時期】9月 1日~ 8日、 26日~30日
【金星】西の空低い位置を南に移動していきます。

今月も金星(宵の明星)が見えています。
若い人は、なぜ「宵(よい)の明星」というか知っていますか。「明けの明星」は明け方に見える明るい星ということで明けの明星です。夕方に見える明るい星は「夕の明星」でいいのではないかと思いますが、「宵の明星」です。宵という言葉を知っていますか。夜になり始めのころを「宵の口」と言い、ここから「宵の明星」と呼ばれるようになったのです。

今月が中秋の名月(15夜)です。
中秋の名月は旧暦8月15日のことで、今年は9月19日です。ここでも言葉遊びを。「中秋の名月」と「仲秋の名月」の2つの書き方がありますがどちらが正しいのでしょうか。
「仲秋」とは「秋の真ん中の月(Month)」であり、旧暦の秋は7月、8月、9月なので8月が中秋になります。 「中秋の月」だと8月の月(Moon)であれば三日月でも半月でも中秋の月になります。「中秋の名月」といえば、8月の月(Moon)の中で名月に当たるのは?と考えると「満月」になり、中秋の名月は15夜になるでしょう。
「中秋」は「秋の真ん中の日」になり、8月15日を表します。「中秋の月」は8月15日の月(満月)なので当然「中秋の名月(15夜)」になります。
「仲秋」とは、秋の真ん中の月(Month)。「中秋」とは、秋の真ん中の日。と言うこと覚えておくといいでしょう。 12日に流れ星の観望会を行います。詳細はイベント情報を見てください。

2013.8.1

基本情報
【月の見やすい時期】8月10日~18日
【星の見やすい時期】8月 1日~ 9日、 27日~31日
【金星】西の空低い位置を南に移動していきます。
【土星】今シーズン最後です。お盆まで。

金星が西の低い位置で見えています。
宵の明星(夕方に見える金星)が見えています。この時期は地平線まできれいに晴れる日は少ないのであまり見る機会はないと思いますが、雲の切れ間からキラッと見える時があります。普段星を見慣れていない人は、宵の明星が見える時期は「あの明るい光はなんですか。」とか、「UFOが見えたんですけど」と問い合わせがあったりします。

土星は今シーズン最後です。 お盆まで。
今年の土星を見逃している人はお早めに。次に天文館で見えるようになるのは、2014年5月です。

流れ星
8月はなんといっても流れ星の季節です。ペルセウス座流星群は毎年、8月12日、13日に確実に流れ星を見ることができる一番有名な流星群です。月明かりは星を見えづらくするのと同じで見える流れ星の数は月の状態により大きく影響を受けます。今年は、21時には月が沈んでしまい、深夜から明け方にかけて流れ星を見る条件はここ数年で一番良いです。 しかし、晴れなければ見えません。みんなで前日にテルテル坊主を吊るして晴れるように祈りましょう。天文館では8月12日に流れ星の観望会を行います。詳細はイベント情報を見てください。

2013.7.1

基本情報
【月の見やすい時期】6月12日~20日
【星の見やすい時期】6月 1日~11日、 28日~31日
【金星】西の空低い位置に見えてきました。
【土星】最適な時期です。

金星が見えてきました。
夕方の空に金星が見えてきました。夕方に見える金星を宵の明星と言います。今回見える時期は金星が地上からそんなに離れずに低い位置をずーっとさまよっています。7月は西の空北寄りに見えますが12月頃にかけて南に移動していきます。日没後30分で10度~20度の高さに見えます。

土星の観望に最適
先月もそうでしたが、今シーズンの土星を見る最適な時期です。晴れた時は見逃さないように天文館にいらしてはどうでしょうか。

七夕とは
七夕は7月7日ですが、なぜ梅雨の時期なのかと思った人も多いのではないでしょうか。7月7日とは旧暦の7月7日を言っています。日本では明治初期まで現在と違った旧暦(カレンダー)を使っていました。現在のカレンダーは、新暦と言います。この旧暦7月7日を現在の暦で言うと1ヶ月から2ヶ月ずれます。今年は、旧暦7月7日は、新暦で8月13日になります。現在は分かりやすく、新暦の7月7日を七夕としていますが、梅雨の時期ではなく旧暦に近い時期ということで1か月遅れの七夕をしているところもあります。仙台の七夕は、1か月遅れの七夕になります。また、サラリーマンでも予定が立てやすいように1か月遅れの土日にしているところも多くあります。最近は伝統的七夕と言って、旧暦の7月7日に七夕を意識しようという広報も始まっています。七夕と言っても地域の事情によっていろいろあるのですね。

2013.6.1

基本情報
【月の見やすい時期】6月13日~21日
【星の見やすい時期】6月 1日~11日、 27日~30日
【土星】最適な時期です。

土星の観望に最適 今シーズンの土星を見る最適な時期です。
5月6月の風のない時は、上空の空気の流れもなく土星が揺れずにきれいに見えます。春霞みで薄雲が出ますが、土星は明るく薄雲も気になりません。梅雨に入る前の晴れ間に一度土星を見られてはいかがでしょうか。土星は8月末まで見ることができます。

実は天の川は6月が一番きれい
6月は梅雨の時期ということで天の川と無縁と感じる方がほとんどですが、実は一番きれいに見えます。もちろん曇る日が多いのでチャンスは少ないですが、月明かりのない日にきれいに晴れた夜の12時過ぎの天の川はさそり座から立ち上り夏の大三角を通り過ぎるよう天の川の濃い部分が見事に見えます。深夜になれば街明かりが少なくなるのでその分きれいです。一度挑戦されてはいかがでしょう。

2013.5.1

基本情報
【月の見やすい時期】5月13日~21日
【星の見やすい時期】5月 1日~12日、 28日、31日
【土星】第7回観望から見えてきます。第8回の 方が空高い位置になりきれいに見えます。

土星が見頃
今年の土星のシーズンがやって来ました。土星は毎年同じ位置にあるわけではありません。土星、木星などの惑星は星座の中を移動していきます。土星が同じ位置に戻ってくるのは30年後です。惑星は星座の中を移動しているんだ。ということを覚えてくださいね。

流れ星
流れ星は、毎年流れる時期が決まっています。有名なのは3大流星星群ですが、GW中もそれなりに流れます。いくつかの群が同じ時期に活動するため、1つ1つの流星群で見ると数が少ないのですが、全体ではそれなりに流れます。今年は月明かりもなく条件が良いので、暗い所に行かれた際は夜空を見上げてみてはいかがでしょうか。

2013.4.1

基本情報
【月の見やすい時期】4月14日~22日
【星の見やすい時期】4月 1日~13日、 29日、30日
【木星】第7回観望まで観望可能。
【土星】10日頃に第8回観望から見えてきます。

パンスターズ彗星がまだ見える
今日の1枚で期待外れと書きましたが、双眼鏡や望遠鏡を使えば彗星らしい姿を見ることができます。彗星自体明るさは暗くなっていきますが、少しずつ太陽の光の影響を受けづらくなり、双眼鏡、望遠鏡を使えば見えやすくなってきます。4月中旬までは見えるのではないでしょうか。残念ながら天文館では杉林が邪魔で見えません。

木星は見納め
今シーズンの木星は今月でおしまいです。すでに地平線近くになり、木星のきれいな姿を見るのは難くなります。次回は今年の12月ころ第8回観望時に見えてきます。

土星が見え始めてきます
今年の土星のシーズンが始まります。土星の輪の傾きも大きくなり土星らしい姿が見えます。まだ、低い位置でしか見えませんが、早く見たい方はご覧になってください。5月に入ると暗くなった時には土星が見えるようになります。

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