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2025


星空情報(7月) 星空情報【天の川に羽ばたく星座・・・はくちょう座】
午後8時頃に東の空を見上げると、右のような星の並びが目に入ります。夏の大三角を形づくる恒星の一つデネブ(右図)を探し出すと羽を広げるはくちょうの姿がイメージできます。デネブは夏の大三角の他の2つの恒星と明るさや大きさはあまり変わらないように見えます。しかしそれぞれの恒星までの距離を調べると圧倒的に遠くにあります。例えばこと座のベガは約25光年に対しデネブは約3,200光年(天文年鑑)、何と128倍も遠いところに輝いているのです。それだけ大きく明るいということです。
にはアルビレオという2重星(肉眼では1つ、でも望遠鏡を向けると2つ)があります。宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」にも登場する美しい天体です。 晴れた日には、はくちょう座 に沿ってうっすらと白い帯が見えます。天の川です。ぜひ天文館のテラスでお楽しみください。
星空情報(6月) 太陽の黒点を見てみよう
去年の5月頃、日本国内や県内で「オーロラが見えた」「写真に撮った」というニュースがありました。普段見られないような場所でオーロラが発生するのは、太陽の活動が活発になり、「フレア」という大規模な爆発現象が起きるためです。オーロラが見られるのは嬉しいのですが、通信機器やGPSに影響し、飛行機が飛べなくなる、カーナビや携帯電話が使用できなくなる、広い地域で停電が起こる等の障害が発生します。
太陽活動が活発になると、黒点というホクロのような点の数が増え、黒点周辺の明るく光る部分が大きく成長します。11年周期で活発化する活動のピークが去年から今年です。> 天文館でも、天気の良い日には望遠鏡で太陽表面の様子を観察することができます。地球よりも大きな黒点や、プロミネンスとよばれる炎が突出したように見えるガスの柱など、ダイナミックな姿をご覧いただけます。ぜひおいでください。

  (望遠鏡で見た太陽表面:右側に黒点)
星空情報(5月) 星空情報【ギリシャ神話英雄の星座・・・ヘルクレス座】
梅雨に入る前、午後8時頃に東の空を見上げると、ヘルクレス座が目に入ります。星座には明るく目立つ星はないのですが、Hの字を横に寝かせたような星の並びが目印です。

上の図の黄色の線で示したような形です。ヘルクレスはギリシャ神話で12の難題をやり遂げた英雄ヘラクレスのことです。 ヘルクレス座の中で一番明るい星が水色の星印の所にある3等星“ラスアルゲティ”です。脈動変光星といって、星が膨張と収縮を繰り返し、それに伴い明るさも変わる星です。大きな時には太陽の数百倍にまで達し、それを太陽の位置に置くと、地球はその中に入ってしまうほどの大きさになります。
また、黄色の星印のところにはM13という星の大集団(球状星団)があります。50万個もの星々がボールのような形に集まった姿が見事です。
M13(天文館)
星空情報(4月) 星空情報【上弦の月と下弦の月】
月の形が半月のとき、「上弦の月」あるいは「下弦の月」と言い、地球を中心に太陽と月との位置がちょうど90度開いたことになります。
 では、右のような月はどちらでしょうか。答えは上弦の月です。月が西に沈むころ、明暗の境目(弦)が上を向くので上弦の月と言います。太陽の光が右から当たるので右半分が明るくなります。今月5日が上弦の月です。逆に下弦の月は太陽の光を左から受けるので左半分が明るく、沈むときは弦が下になります。今月21日が下弦の月です。
上弦の月の時、タイミングがいいと「月面Ⅹ」が見られます。クレーターの影で「Ⅹ」の文字が浮かび上がる珍しい現象です。5日(土)の夜がチャンスです。ぜひ天文館の望遠鏡で「月面Ⅹ」をご覧ください。

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