星空情報(7月) | 星空情報【見どころ満載 こと座】 この時季、夜8時頃東の空に夏の大三角を見つけることができます。夏の大三角を構成する星座で一番高い位置にあるのが“こと座”です。 小さな星座で、少し暗いところならすぐに見つかります。 こと座の中で一番明るく輝くのがベガ。七夕の織姫星です。地球が傾きながら自転しているため、約13,000年後には北極星として北を示します。 ベガを頂点にした三角形の左下は、ダブル・ダブルスター。肉眼では1つの星ですが、望遠鏡を使うと2つに見え、さらにそれぞれが2つの星からできている4重星です。 ![]() ☆印のあたりにはM57リング星雲があります。 数千年前に最期を迎えた星の姿です。星から放出されたガスが球状に広がり、それが光を受けて明るく見えています。天文館の望遠鏡でご覧いただけます。 ![]() |
星空情報(6月) | 【かんむり座を探してみよう】![]() ![]() 神話では酒の神ディオニュソスが奥さんに贈った冠が星座になったとされています。7つの星の中で一番明るい星が2等星の“アルフェッカ”、別名“ゲンマ”とも言い、ラテン語で「宝石」を意味します。まさにこの星座にぴったりの名前です。 天文館のテラスからもよく見ることができます。 |
星空情報(5月) | 【うしかい座の1等星 アルクトゥールス】![]() 夜空に輝く星を「恒星」と言います。昔、星はいつも同じ場所にあって動かないものと考えられていました。しかし、天文学が進み観測技術が発達するにつれ、それぞれの星には特有の動きがあることが分かってきました。「固有運動」と言います。 ![]() アルクトゥールスは固有運動が大きな星で、なんと秒速140㎞もの速さで動いています。それも夫婦星の相手、スピカの方に向かって動いていて、約5万年後にはスピカと隣り合って輝くと考えられています。 2つの星は、天文館の春の観望では必ず紹介しています。ぜひその色の美しさをご覧いただき、5万年後の姿を想像してください。 |
星空情報(4月) | 【春の星座を探してみよう】![]() 春の星座を探す手掛かりは柄杓形の北斗七星です。 柄の部分をそのまま伸ばすとうしかい座の1等星ア ルクトゥールスが、さらに伸ばすとおとめ座の1等 星スピカが見つかります。その西側にはしし座の2 等星デネボラがあり、これらを結ぶと春の大三角と なります。手掛かりとなった北斗七星はおおぐま座 のしっぽの部分に当たります。少し暖かくなってき た夜、空を眺めてみてください。 |
星空情報(3月) | 【ISS国際宇宙ステーションを見上げてみよう】 |
星空情報(2月) | 【オリオン座の三つ星に注目】 |
星空情報(1月) | 【地球に一番近い星 太陽を見よう】 |
星空情報(12月) | 【たくさん見られるでしょう ふたご座流星群】 |
星空情報(11月) | ★【今月が見頃となります 木星】![]() |
星空情報(10月) | ★【知っていますか?カシオペヤ座】 夕方暗くなるのが早くなってくるこの季節、夜 7時頃、北東の空にWを縦に置いたような星の集まりを探すことができます。カシオペヤ座です。周りにあまり明るい星がないので比較的探しやすい星座です。この星座はその見え方から「山形星」や「錨星(いかりぼし)」等とも呼ばれています。カシオペヤ座は1年中北の空に見える周極星ですが、特にこの季節は見つけやすい位置にあり、さらにこの星座を手掛かりに北極星を探し出せることでよく知られています。 ![]() 今から約450年前の1572年、このカシオペヤ座で超新星爆発が起こり、肉眼でも確認できるほど明るくなったそうです。この現象をデンマークの天文学者ティコ・プラーエが詳しく観測し記録に残しました。「ティコの超新星」と呼ばれ、当時の天文学を大きく前進させるきっかけとなりました。 |
星空情報(9月) | ★【いよいよ土星が見頃を迎えます】 夕方7時頃、東の空に明るい星が目立つようになってきました。環のある天体として人気の高い土星です。先月の27日に衝(しょう)を迎えたばかりで す。衝とは、天体が地球から見て太陽のちょうど反対側に来た時を指します。そのため、その頃の天体は地球との距離が近くなり、明るく、見かけの大きさも大きくなります。土星も0.4等と明るく、夕方 から明け方まで一晩中楽しむことができます。 さて、土星といえば見事な環が見られることで有名ですが、その環が次第に細くなってきています。原因は土星の傾きにあります。土星は少し傾いて公転しているため普段は環が見えますが、真横から見るときには薄い環がほとんど見えなくなってしまいます。今年の土星はまだ環を確認することができますが、2年後の2025年には“環が消えた”というときがありそうです。 天文館では、土星の観望は12月まで可能です。ぜひ天文館の望遠鏡で環の姿をご確認ください。 ![]() |
星空情報(8月) | ★【8月31日は特別な満月です】 ![]() 2度目の満月を“ブルームーン”と言います。さらに今月2度目の満月は“スーパームーン”と言い、一年のうち地球に最も近い満月でもあります。 月は地球の周りを回っていますが、正しく円を描いているのではなく、少し楕円軌道をしています。そのため、満月の大きさはその時々の地球からの距離によって異なります。今年一番遠い満月は2月6日の満月でした。 距離の違いは見かけの大きさや明るさの違いを生みます。2月の満月と今月31日の満月を比較してみると、31日は直径が1.14倍大きく、明るさは1.3倍も明るくなります。 次のブルームーンは2026年5月31日まで待たなければなりません。ぜひ天文館で今月の特別な満月をお楽しみください。 |
星空情報(7月) | ★【遠くにある巨星 デネブ(はくちょう座)】 ![]() |
星空情報(6月) | ★【ヘルクレス座の星の大集団 M13】 ![]() 天文館の大きな望遠鏡をこの天体に向けると、ま ず白っぽい光の粒の集まりがぼんやりと浮かび上がります。しばらく目を凝らしていると、ぽつぽつとしたまばらな粒が、中心に行くに従い密集していき、やがて白い光の塊となります。さらに目を凝らすと、オレンジや青の光も見えてきます。M13はこの時季の代表格です。 |
星空情報(5月) | ![]() 夜8時頃、北東の空に「北斗七星」が目立つようになりました。ひしゃくの形に似ているので“ひしゃく星”と呼ばれることもあります。四角い升の部分と、取っ手の柄の部分とから成り、升の端の2つの星を結ぶ直 線を5倍伸ばすと北極星にたどり着きます。 一方、柄の部分をカーブを描きながら伸ばしていくと、オレンジ色に輝く星にたどり着きます。牛飼い座の1等星「アークトゥルス」です。 ![]() |